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〔UITILITY〕　

■typename T::Subtype Value

  #インクルードなし（C++標準実装）

template<class T>の内部型 Subtype が明瞭でない場合に「これは型名だぞ」と明示させる。

■pair<class T1,class T2> value(const T1 first, const T2 second)

• ２つの型にアクセス可能な１つのオブジェクトを生成する。
• value.first で１番目の要素、value.second で２番目の要素にアクセスできる。

■auto_ptr<class T> ptr(new T)

• ptr をスコープ内部で自動変数化したＴのスマートポインタを生成。
• 個々のメソッドについては、ptr->でアクセスする(もしくは、(*ptr).でアクセス)。
• ptr.get()で元オブジェクトの取得が出来る。

■min/max

template <class T, class Compare> T min(const T&a, const T&b), max(const T&a, const T&b)
template <class T, class Compare> T min(const T&a, const T&b, Compare comp)
template <class T, class Compare> T max(const T&a, const T&b, Compare comp)

• 最小／最大値を返す。
• 使用時は、型の不一致エラーをコンパイルが出す場合などの時に min<long>(a,b) のように、強制的に<型>を明示することもできる。
• Compare は、関数オブジェクト型。　bool comp(a,b) で a<b の時、真値を返さなければならない。

■void swap(T& a, T& b)

• a と b を入れ替える

■using namespace std::rel_ops

• 上記を宣言すると、そのスコープ内部で全ての未定義比較演算子について、==、<　の演算子さえ定義してやれば、残りの !=、>、<=、>=　は、自動的に定義される。

 

■offsetof()

構造体、または、共用体のメンバのオフセット値を表す。

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〔STL〕Standard Template Library

■vector<T> value

• value.push_back(T) で要素を後方へ追加。
• value.pop_back() で要素の最後を削除。
• value.size()は、要素の個数を表す。
• value.resize(n) でサイズ調整。
• value[i] で各要素へアクセス。

■deque<T> value

• value.push_front(T) で要素を前方へ追加。
• value.push_back(T) で要素を後方へ追加。
• value.pop_front() で一番最初の要素を削除する。
• value.pop_back() で一番最後の要素を削除する。
• value.size() は、要素の個数を返す。
• value.resize(n) でサイズ調整。
• value[i] で各要素へアクセスする。

■反復子(iterator)

• ＊演算子 - その位置にある要素を返す。
• -> 演算子 - 要素メンバへアクセスする。
• ++ 演算子 -　反復子を次の要素へ進める。
• -- 演算子 - 反復子を前の要素へ戻す。
• ==、!= 演算子 - 反復子が同じ位置であるかどうか。
• = 演算子 - 反復子に代入する。
• container.begin() - 先頭の反復子を返す。
• container.end() - 末端の反復子を返す。　末端とは、終端より一つ進めた存在しないオブジェクトを指し示す。 範囲を指定する処理についても、それは同じことを意味する。
• 反復子にインクルメント演算子を使う場合(++)、++iterator を使った方が、iterator++ を使うより速い。　iterator++ を利用すると、古い要素を参照するオーバーヘッドが生じる。
• vector、dequeの反復子は、要素の追加、削除、再割り当てが行われると無効になる。

 

<シンプルな一例> vector<T> vect; for(vector<T>::iterator iter = vect.begin(); iter != vect.end() ; ++iter) {   ・・・ }

■逆反復子(rbegin()/rend())

• container.rbegin() - 逆方向の先頭の反復子。
• container.rend() - 逆方向の末端の反復子。

■list<T> value

• value.push_back(T)/.push_front(T) で要素追加。
• value.pop_back()/.pop_front() で要素の削除。
• ランダムアクセス出来ないので、 list<T>::iterator を利用する。
• value.empty() で空チェック。
• value.size() で要素数取得。
• value.resize(n) で調整可能。

■set/multiset<T,比較テンプレート> value

• set は、要素の重複を許さないが、 multiset は、要素の重複を許す。
• insert(T) で項目を追加する。　項目は、比較テンプレートに応じてソートされ挿入される。
• ランダムアクセスできないので、反復子を利用する。
• 比較テンプレートは、 bool Compare(const T &a, const T &b) 型の関数オブジェクト。 真値を返せば、aはｂより前に来る。

■map/multimap<T1,T2,比較テンプレート> value

• キーと値のペアで要素を構成する。
• insert(make_pair(T1,T2)) で項目を追加する。
• map は、キーの重複を許さないが、multimap は、キーの重複を許す。
• ランダムアクセス出来ないので、反復子を利用する。
• 要素へのアクセスは、iter->first がキー、iter->second が値を表す。
• 要素への追加は、value[T1] = T2 としても良い。

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〔ALGORITHM〕#include <algorithm>

■min_element/max_element ( iteratorA, iteratorB )

• Ａ〜Ｂの範囲で、最小／最大を表す要素の反復子を返す。

■sort ( iteratorA, iteratorB 【,func】)

sort ( iteratorA, iteratorB )

• Ａ〜Ｂの範囲を昇順で並び替える。

sort ( iteratorA, iteratorB, func )

• Ａ〜Ｂの範囲を func(T1,T2) の戻り値で判断して並び替える。 T1<T2　のときに真値を返せば、T1　は　T2　より前に来る。

■find ( iteratorA, iteratorB, T)

• A〜Ｂの範囲でＴに等しい反復子を返す。

■reverse ( iteratorA, iteratorB )

• Ａ〜Ｂの範囲を逆に並び替える。

■equal ( iteratorA, iteratorB, iteratorA2 )

• Ａ〜Ｂの範囲をA2から比較して全く等しいものかどうかを真偽で返す。

■copy ( iteratorA, iteratorB, iteratorA2 )

• Ａ〜Ｂの範囲をA2へ複写する。
• A2から指定された反復子には、Ａ〜Ｂ分の要素をコピーできるだけの要素が事前に存在しなければならない。
• A2に要素が存在しない場合は、back_inserter()等の反復子を利用する。

■挿入反復子( back_inserter/front_inserter/inserter )

• 挿入反復子には、（先頭、末尾、指定位置）に応じて３種類の反復子が用意され、代入するとその位置に挿入される。

�@ back_inserter (  container )

push_back() により、同順で挿入される。

�A front_inserter ( container )

push_front() により、同順で挿入される。

�B inserter ( contrainer, iterator )

insert() により、iterator の位置へ同順で挿入する。

• 一つ先に進める++演算子は、この３種類の反復子については、全く影響を受けない。

■ストリーム反復子(入出力ファイル用) istream_iterator/ostream_iterator

・istream_iterator<型名>(入力元)

・入力元の始点を表す。 ( e.g. istream_iterator<string>(cin) )

・istream_iterator()

・入力元の終点を表す。

・ostream_iterator<型名>( 出力先, "区切り文字列" )

・出力先を表す。　( e.g. ostream_iterator<string>(out,"\n") )

■end = remove( iteratorA, iteratorB, T )

• Ａ〜Ｂの範囲中でＴと一致する値を抹消する。
• 抹消する処理は、要素を切り詰めるだけで、サイズの変更は行われない。 サイズ調整まで完璧に行うには、remove() が返す戻り値の位置まで erase() する必要がある。

coll.erase(iteratorB, end)

• 連想コンテナでは使用できない。

■container.erase( iteratorA, iteratorB )

• Ａ〜Ｂまでの範囲の要素を削除する。

<例> coll.erase(remove(coll.begin(),coll.end(),value),coll.end())

■container.erase(T)

• Tの値と同じものを削除する。

■func for_each( iteratorA, iteratorB, func )

• Ａ〜Ｂの範囲の要素を func(T) する。 ※ T:=各要素

■generate_n( iterator, n, op )

• iteratorの位置から始めて、op() を n 個上書きする。

■generate( iteratorA, iteratorB, op )

• Ａ〜Ｂの範囲の要素を、op() でそれぞれ上書きする。

■transform( iteratorA, iteratorB, iteratorA2, func )

• Ａ〜Ｂの範囲の要素を func(T) した戻り値で A2 を始点として上書きする。
• iteratorA2には、十分な要素があらかじめ設けられているか、もしくは、挿入反復子を利用しなければならない。

■transform( iteratorA, iteratorB, iteratorA2, iteratorA3, func )

• Ａ〜Ｂの範囲の要素を func( T, T2 ) した戻り値で A3 を始点として上書きする。
• iteratorA2には、十分な要素があらかじめ設けられていなければならない。
• iteratorA3には、十分な要素があらかじめ設けられているか、もしくは、挿入反復子を利用しなければならない。

■find_if( iteratorA, iteratorB, func )

• Ａ〜Ｂの範囲を func(T) した戻り値が真の場合にその反復子を返す。

■less<T>

• less<T>( V1, V2 ) が V1<V2 なら真値を返す。

■greater<T>

• greater<T>( V1, V2 ) が V1>V2 なら真値を返す。

■negate<T>()

• negate<T>()(V) は、　-V を返す。

■multiplies<T>()

• multiplies<T>()(V1,V2) は、 V1*V2 を返す。

■replace_if( iteratorA, iteratorB, compare, newValue )

• Ａ〜Ｂの範囲を compare(T) した結果が真値であれば、 newValue で置き換える

■equal_to<T>(V1,V2)

• V1==V2 なら、真値を返す。

■mem_fun_ref(&class::offset)(T)

• class::offset(T) を実行させる。 ( class T であることが必須条件 )

<例> for_each(coll.begin(),coll.end(),mem_fun_ref(&Person::save))

※各々の要素は、Personから派生したものでなければならない。